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三遠南信自動車道
三遠南信自動車道
三遠南信地域は古くから人や物が往き交い天竜川、豊川の恵みを得て文化と歴史を創ってきました。かつてこの地域は、街道、天竜川の通船、そして鉄道へと交通手段が移り変わりつつも、地域間の交流は広く行われてきました。しかし、モータリゼーションの後に周辺地域と比べて自動車交通の進展に取り残されてしまった長野・愛知・静岡県境地域は、現在過疎化が進み切実な問題を抱えています。今日、失われたこの地域の交通流を取り戻すことで県域を超えた広いネットワークが形成され、今後地域の活性化に大きな役割を果たすものと期待されています。
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そのためにも、秋葉街道や天竜川の代わりとなる「三遠南信自動車道」の整備が切望されています。
三遠南信地域は企業間の技術連携が芽生え始めています。
工業生産に強い三遠南信地域では飯田市周辺の精密技術は評価が高いことから浜松地域の企業は、共に発展していけるようにと共同開発が行われています。
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また、豊かな農業地域と大きなマーケットも併せ持つこの地域では、三遠南信地域の生産農家や商店間で知恵を出し合い、協力し合って商品開発を行い農家との直接契約を結ぶなど、技術以外の連携も確実に進んでいます。
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三遠南信地域32市町村では、地域間での情報交換はもとより、災害時に互いに助け合う「防災協定」を県境の壁を越えて結んでいます。また災害時以外にも、職員を互いに派遣しあうことで理解を深めています。
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三遠南信の未来を語り、実現に向けた取り組みを行うために、行政や経済団体が組織の枠を超えて一堂に集まり「三遠南信サミット&シンポジウム」を毎年開催している他、各種の会議やイベントが開かれ始めています。 |
静岡(S)愛知(A)長野(N)の県境3圏域市町村の交流懇談会は、この地域のネーミングとシンボルマークを募集し『SAN圏域』として名称とマークを決定しました。
名称は「明るい太陽(SUN)」、シンボルマークは川と緑豊かな山々を表現し、「飛躍する地域」と「羽ばたく鳥」をイメージしています。
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「県境三圏域シンボルマーク」 |
「りんごの里とみかんの里」、「天竜川の上流から河口までを下るカヌーなどのスポーツ」「民俗芸能」や「歴史」これら全て、子供から老人まで年齢性別を問わない文化交流のキーワードとなっています。
たとえば三遠南信地域では、霜月祭りや花祭り、神楽や田楽、演奏会や人形劇などの交流が行なわれたり、地域の交流と振興を考える「三遠南信サミット」が毎年開催されています。
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●記事/左:中日新聞(H14.10.21) 右:中日新聞(H14.7.26) |
このように、今日では地域や業種の壁を越えた新しい「交流・連携」の芽が芽生えています。
「三遠南信自動車道」はこれらをより大きく育てる支えとなります。
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三遠南信自動車道は、高速交通体系から取り残された三遠南信地域の実現に向けて動き始めています。
昭和52年度 |
調査開始 |
昭和62年−6月 |
高規格幹線道路に指定 |
平成5年度 |
事業着手 |
平成5年−4月 |
一般国道474号に路線指定 |
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(飯田市〜引佐長) |
平成7年−10月 |
ルート承認 |
平成14年度 |
用地着手 |
平成15年−10月 |
工事着手 |
平成24年3月4日(日) |
15時 開通 |
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鳳来峡IC〜浜松いなさ北IC(延長13.4km) |
平成24年4月14日(土) |
15時 開通(新東名と直結) |
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浜松いなさ北IC〜浜松いなさJCT(延長0.5km) |
現在 |
佐久間IC(仮称)〜鳳来IC(仮称)(延長14.0km) |
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改良工事、用地買収、道路設計、環境調査等の継続 |
平成30年度供用予定 |
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佐久間IC(仮称)〜東栄IC(仮称)(延長6.9km) |
●路線名 |
一般国道474号 三遠南信自動車道 |
●区間 |
長野県飯田市〜静岡県浜松市北区 |
●延長 |
約100km |
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