一般社団法人静岡県土木施工管理技士会

Home >> 地区だより >> 静岡の歴史


静岡の歴史

木内建設(株) 戸井 徹(静岡支部)

1. 駿府城の石垣

静岡は昔、駿府と呼ばれ、江戸時代徳川家康が隠居していたこと事で有名な、駿府城があります。

天守閣は火災で焼失したが、城郭は現在も残っています。400年前にクレーンやダンプトラックがない時代に1t以上ある石を藁科川の上流・小瀬戸地区、瀬名・長尾地区の10km以上離れた場所より海運、陸運で行った文献が残っています。

又、人夫も越前・美濃・尾張・三河等県外より出稼ぎの負担となり当時権力の偉大さを感じさせる。

現在は地震や集中豪雨に何度とみまわれ、部分的に修復されている。現代の機械力を導入しても大工事である。400年以上前に人力で施工した事は大変偉大な土木工事であったに違いない。

駿府城の石垣 その1
駿府城の石垣 その2

2. 久能山東照宮石段

徳川家康は軍事だけではなく、政治、経済、文化とはば広く情報を得ていたと思われる。

「私が死んだら、海の見える久能山に銅像を建て 西を向けよ」と、常に大陸の方向ににらみを利かせる事など当時としては先進的な考えを持った人物であったと思う。

この石段も手摺など新しいものもあるが、急な山道を開拓しながら石張り階段1192段と、これも大変な偉業である。

久能山東照宮石段 その1 久能山東照宮石段 その2

3. 明治のトンネル

東海道五十三次の丸子、岡部間に宇津ノ谷峠があります。

江戸時代は交通の難所であったようですが、明治になると新しい技術、文化が西洋から導入され、中は狭いがレンガ作りで当時としては近代的な、構造になり、部分的な修復はなされているが後世に残る土木工事として文化遺産である。

明治のトンネル その1
明治のトンネル その2

▲TOP

Copyright(C) 一般社団法人静岡県土木施工管理技士会. All Rights Reserved.